啓蒙書や科学雑誌で目にすることがある「超ひも理論」という理論。全ての素粒子と力、さらには時空の次元や形まで説明できると期待されているこの理論は非常に魅力的である一方、多くの啓蒙書では例え話による説明に終始し、なかなか理解が深まらない方も多いのではないでしょうか。
「超ひも理論入門 I -- 場の量子論の考え方 --」では、この超ひも理論を数式をなるべく使わずに本質を理解する ことを目指します。そのためには、まず理論物理学の中でどのように超ひも理論が生まれ、 何を目指しているのか、を理解するところから始めます。そして超ひも理論が予言する宇宙像についても理解していきます。また、理論物理学者がどのように世界を見ているのかを理解することも重要です。
1年間一緒に学んで頂くことによって、理論物理学の基礎を理解でき、本当の意味で超ひも理論の入口に立てるようになるでしょう。
春学期は第1回から第6回までを学び、第7回以降は秋学期になります。