相対性理論は、時間の遅れや曲がった4次元時空の幾何学など、アイデアに飛躍があるため大変面白いのですが、独学ではわかりにくい面が多く、初学者を悩ませています。相対性理論から導かれた結果だけを知識として学んでも、なぜそう考えて結論に至ったのかを理解しなければ、不思議な現象に納得することはできないでしょう。
そこで本講義では、相対性理論が何を基本原理として仮定し、そこからどのようにして結果を導いていくのか、アイデアと道筋を理解することに重点を置きます。ベーシック・コースですので、数学的な知識は必要ありません。数式の変形に埋もれることなく、本質的な論理の理解を深め、相対性理論の世界を楽しむことを目指します。
相対性理論を初めて学ぶ方も、相対性理論を独学したが式を追うことに精一杯になって内容が頭に入ってこなかった方の学び直しとしても、お勧めします。
春学期は第1回から第6回までを開講し、その後の秋学期に続きの第7回以降を開講します。開講日時は、「星間塵についての天文学」の開講日に合わせるなど、受講生の方々と日程調整のうえ決定していく予定です。
毎月1-2回ずつ開講 日曜または土曜 午前または午後
対面教室でのライヴ講義とzoomを用いたネット講義を同時配信録画視聴あり
(春学期)
第1回 「座標系とは」5月25日(日)14時
第2回 「光のエネルギー」6月1日(日)14時
第3回 「特殊相対性理論の基本原理」6月15日(日)14時
第4回 「固有時、運動する時計の遅れ」6月29日(日)14時
第5回 「動いている物体は縮む」未定 7月の日曜で調整予定
第6回 「双子のパラドックス」未定
(秋学期)日時調整中
第7回 「等価原理」
第8回 「曲がった空間のベクトル、曲率」
第9回 「重力場中の時間の遅れ」
第10回 「アインシュタイン方程式」
第11回 「アインシュタイン方程式の理解を深めよう」
第12回 「光の曲がりの観測、タイムマシン」