観測用大望遠鏡は、大学や国立天文台が所有し望遠鏡毎に仕様が異なり、研究者らの創意工夫が盛り込まれた望遠鏡です。(ここでは口径が約1mよりも大きな望遠鏡を指します。)アマチュア用の小口径の望遠鏡では、接眼レンズを付けて眼視で星を観察しますが、観測用大望遠鏡では、観測装置を設置して科学観測を実施し研究者がデータを取得します。
本講座では、全9回で観測用大望遠鏡の主な構成要素を個々解説し、盛り込まれている各種の技術や新たに開発された先端技術をわかり易く紹介します。また、最先端の次世代望遠鏡計画も紹介し、研究者らの夢の一端が共有できればと思います。 2026 年春学期では(その2)として、2025 年秋学期の(その1)で学んだ「光を集める」「光学系の基礎」「反射望遠鏡の基本構成」に続いて、「主鏡」「主鏡を支える」「副鏡とローテータ」についてお話しします。
(その1)に関連する話は、都度(その1)をレビューしますので、春学期から新たに参加される方も安心して受講して頂けます。 京都大学せいめい望遠鏡の建設に携わってきた講師が、大型設備の機械設計のプロフェッショナルとしての視点で、先端技術もわかり易くご紹介する講座です。
注記)本コースの対象は、可視光・赤外線用の観測用大望遠鏡とします。
各回ごとの単発でのお申し込みも受け付けております。
お申し込みはこちらのフォームからお願いいたします。
2025年秋学期(その1)
第1回 「光を集める」2025年11月 1日(土) 15時~ 実施済
レンズで集める、鏡で集める、屈折望遠鏡の限界、色収差、反射望遠鏡のデメリット
第2回 「光学系の基礎」2025年1月10日(土) 10時30分~ 実施済
光を集める面形状、収差について、光学系(カセグレン、グレゴリアン、リッチー・クレチアン)の紹介、光学系の評価
第3回 「反射望遠鏡の基本構成」2026年2月7日(土) 15時~ 実施済
主鏡・副鏡等の配置、赤道儀と経緯台の方式と違い、位軸と高度軸の構造と位置の測定方法
2026年春学期(その2)
第4回 「主鏡」 4月4日(土) 15時~
主鏡の大きさの変遷、1枚物の主鏡と分割主鏡 主鏡の製作(材料、研削、研磨、金属蒸着、表面検査方法等)
第5回 「主鏡を支える」 6月28日(日) 15時~
サポート方式(フローティングサポート・ホイッフルツリー) 分割主鏡制御、能動支持
第6回 「副鏡とローテータ」 9月5日(土) 15時~
副鏡による遮蔽(大きさの決定)、視野回転を補正するイメージローテータと装置ローテータ
2026年秋学期(その3)
第7回 「ドームの大きさと構造」 大きさの決定要因 11月7日(土) 15時~
ドームの大きさの決定要因、ドームスリット、ドームの構造
第8回 「望遠鏡の設置条件・場所、観測装置の設置位置」2027年1月9日(土) 10時30分~
可視・赤外線の観測に適する条件と場所、観測装置の設置位置の紹介
第9回 「世界の大望遠鏡と次世代望遠鏡計画」 2027年2月6日(土) 15時~
地上設置の現在の大望遠鏡と次世代の大望遠鏡計画